この書物は、上・中・下三巻からなり、享保8年(1723年)の刊。
筆者の津軽釆女正は吉良義央の女婿にあたる人で、寛保3年正月25日江戸で没する。享年77才。
この本は、江戸近海の釣魚を詳述に記録した秘伝書。
主に、実際の経験から集積されたものであり、
「富士筑波に、笹の葉如く、さきの細き雲立ちのぼる、必ずならひなり」
「長雨の後、おおよそ北風なり」
「夜明けの雲筋立たる方より雲吹くなり」
等、気象に関する記述も多数あります。
下記の文献は、『何羨禄 通機図解 民用晴雨便覧』 より引用させていただいております。


