なるほど、名礁といえる磯であります。
半島の北岸にある神社の「龍権さん」と背後に「臼碆灯台」を従えて、どっしりと海底に根を下ろしているような磯であります。
天を衝き 懸崖重なる 土佐の海道
清水FCの 「東会長」・・・・
東 「よう日焼けされていて、釣りばかりしちゅうがっ。」
石心竿 「ええ、まぁっ。」
東 「うちは仕事が土曜日が休みやで、土日にようきちゅっうが。」
石心竿 「そうですか・・・・・・・・ところで、東さんはどんなお仕事ですか?」
東 「そう実は・・・・・、漁師なんよ。」
石心竿 「えぇっ〜。魚を捕っている漁師さんですか???」
そう言えば、朝方から磯の近くを通る鰹漁の漁船に向かって、挨拶しています。変な人やなぁ、と思っていました。
彼は、12才から石鯛釣りを始め、24年間石鯛を狙い続けています。素潜りで10数メートルの海底を泳ぎ回り、足摺周辺の多くの磯を熟知しています。
人は彼のことを
「竿で石鯛を釣り、潜って石鯛を銛で突く、石鯛の敵だっ!!」 と言っているそうであります。
毎日午前1時には、自前の船で足摺沖合に漁に出る。そして、一本の糸に20本の針がついた「ハエナワ」を50本海底に沈めていきます。
合計1,000本の針で 「清水サバ」 を捕るプロの漁師であります。
まさに、北島三郎の「北の漁場」の世界であります。
彼はこの沖ウスバエで数多くの石鯛を釣り上げ、すでにこのシーズン、65p70pを立て続けに釣り上げているのです。
この沖ウスにゴンゴンと潮が当たり出すと、100号のおもりでさえ流されてポイントに定まらず、パチャパチャと音を立てて海水が流れていくそうであります。
ウスバエから背後にそびえる、「臼碆灯台」
この臼碆灯台の東岸側にある 「龍権さん」 に手を合わせお祈りします。
毎年、正月にこの沖ウスバエ周辺に地元漁師の漁船が集結し、沖合より一年の漁の安全を祈願してお参りするそうであります。
また、松尾町のウライさんは、背広姿で富田さんの渡船で瀬付けしてもらって「龍権さん」にお参りされるそうであります。