「風刃」



竿師と言うには美しさがてんでにありませんから

もう少し仕上げには気をつかったほうが良かったんでしょうかね。

いにしえの調子の良いグラスロッドを

新品の工芸品的逸品に甦らせるというか

新しい命を吹き込む人がいます。

こういうのが現代の竿師かもしれないなーなんて思ってました。

風刃は石鯛竿としての命をいきなり閉じて

無理矢理訳の分からないヒラアジロッドに改造されてしまい

悲運だったかも。


ぼくは基本的にはあまり道具に愛着は持たせないよう

こってりと作り込むのは避けたい方なんですよ、これでも。

でも、本来の道具に対する過剰な?愛情がつい

道具に感情移入してしまい勝ち。

愛着のあまり部屋に飾ってあるだけでは

意味がないじゃないですか。

それはさておき、

僕と似たようなテーマで困っている人がいたとき

参考になればと思っています。

それが本来のコンセプトだから、この竿の。

まあ、旋刃はどうかとも思いますが、石鯛竿を改造した

ヒラアジロッドが石鯛師の何かの役に立てば、

故「絶海」も喜ぶと思いますので、載せていただければ

幸いであります。



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