2003年 2月
うつぼ 釣行記

釣り情報と合せが遅い、うつぼ!(遅すぎる?)


インド洋に浮かんだ空母から発艦、着艦する戦闘機のように 機敏で精悍さは無いが、

風に乗って 揺ら揺ら、フラフラと飛ぶYS11機は、平和其の物で強い北西の風に左の種子島の方に流される機体を

右へ、右へと
パイロットが忙しく、いい仕事をする。
 
ファ〜ファ〜と来て、ドス〜〜ンと着陸して、

大急ぎで止まる(滑走路が短い、凄く!)

小さなタラップを降りた途端に、味わう開放感、五日間の全てが此処に!!
 
迎えの車に荷物を積み乗り込む

此れが又凄い車で細い道路をフラフラ走るのは、
曲がりクネッタ道路のせいでは無い

当然窓は開いたまま、足元からは舗装道路が見える

此れで良く車検が・・・・・?。
 

ホテルで(民宿)ネクタイ、ワイシャツ、背広、革靴等を脱ぎ、釣装束に!

「何時ものかっこの上から、防寒服、ライフジャケット等」。
 

原(はるお)の港から五分の、ロクロ(ドクロ)へ

撒餌の雲丹を12〜3個を細かく割り
チビチビ30分かけて撒く
 
竿受けのピトン(鉄柱)打ち込み、竿を組み立て

リールを装着を ん〜ん〜〜ぅん〜〜??????無い!!!

ぎぇ〜〜〜ぇぇ〜〜
、リールが無い!!、リックの中を捜すが無い!!??

何処に忘れた!!多分、大分から連れて来てない!多分?

「どげん〜〜〜しよう〜〜!」(^^;)
 
鹿島船長に携帯で連絡する!   船長   「どぉ〜〜するね?釣が出来んがね〜〜」

又、原の港からボロ車で北上する。
 
一軒目の釣具店で買い求め様にも無い、次の店を教えて貰い、又、北上する、二軒目にも無い、車で走ること45分

四軒目の親父(岩川釣具店主)が、
アソコヘ行けば有りますよ と。
 
其の店は、食料品〜ホームメンテナスまで揃って居る、此れでは 小さな店にとっつては大きなライバルだ!

小さな釣具店の商いが 成り立たぬ、が!

小さな店の人たちは皆、親切で優しかった。


リールを買った喜びよりも、優しさが嬉しかった、私も、かく有りたい。
 
帰り道に左に見える種子島の上空に浮かんだヒマラヤ山に似た雲を見ながら忘れ物をした故に、得た物の大きさ、温かさ、来て良かった。

大物口白よりも。
 

2003年 2月 4日

鹿児島空港より大分までの282キロの道のりで、

6年目にして、初めて釣竿が唸りを上げて岩場に張り付いた時に

「やった」遂に、俺にも!!と思ったが・・・・・其れは、三日目の(二月四日)10時30分

島の釣師(マンゴ園協同経営者、68歳)とだべって、タバコを吸って居たら

コンコンと竿先叩いた、
「ん??」餌取りか?

二三度もたれるように、押さえ、ちょっと間を置いて緩やかに2メータ位竿先が下がる

其処で、二度ほどフア〜フア〜と来て、一気に岩場に竿が張り付く

「本命だ!

白だ!   口白だ!  

大型の石垣鯛が遂に来た!」


心臓が張り裂けそうに成って、一気に全身で竿を起こす!!


「つっ、遂にやった!」 

苦節8年、遂に、此れで、やっと皆と肩が並べられる!

一度目の締め込み(魚の引き込み)を、かわして

二度目の締め込み??あぁ〜〜五キロ位か!

三度目は??あれれ・・三キロ〜〜〜??

四度目????

んぅ〜〜ん?、あれ?なんか?

何だか違う?

此れは違う、本命では無い?

多分?

やがて、水深27メートルの底から上がって来たのは

色が違う!!、形が違う!!!魚名が違う、色鮮やかな、緋舞鯛が!!

長さには、問題が無いが!(90センチ、9キロ)。

テレながら島の釣師に貰って貰う。

いいトレーニングになったが、其処で3日粘るが水温の低下には勝てない

最終日は、友人のお得意のポイントへ

しかし、潮の流れが逆で遭えなく沈没する。

さぁ〜〜〜暗闇にそびえる、阿蘇の山々を越えて

孫達の元へ爺ちゃんは帰る、多くの思い出と希望を心に刻んで。

 屋久島シリーズH15年・・・・・・・おしまい。